日本最高の甲冑師一族に伝わる澄んだ音色♪明珍火箸風鈴おすすめ3選

兵庫県姫路の名産品に、明珍火箸風鈴という澄んだ音色を奏でることで評判の風鈴があります。

どのくらい評判かというと、平安時代の12世紀半ばに、明珍家の初代となる増田宗介紀ノ太郎が近衛天皇に自ら打った鎧と馬のくつわを差し出したところ、「音響朗々光り白にして玉の如く類稀なる器なり」と、鉄の音色が素晴らしいとの言葉を賜り、それが明珍家の由来となったほど。

明珍家の甲冑師としての評価はものすごく高く、武田信玄が被ったとされる諏訪法性の兜をはじめ、数々の銘品を制作・修復しました。江戸時代には、江戸幕府の将軍に次ぐ地位である大老・老中を頻出した姫路藩酒井家のお抱え甲冑師として代々仕えました。また、千利休の依頼により火箸を作ったのも明珍家という言い伝えがあります。

そんな甲冑師の家系である明珍家が、甲冑や火箸の需要がなくなった現在も、伝統の技術を後世に残すべく制作をしているのがこの明珍火箸風鈴です。すべて、昔ながらの明珍家に伝わる鉄打ちの技術で1本1本作るため、1日に30本しか作ることができません。

明珍火箸風鈴はプロの間での評価も、ものすごく高いです。湿気などの環境要因に左右されず、安定した音を奏でることから、ソニーのマイクのテスト音源として使われたり、その音色に心を奪われた作曲家の冨田勲氏が曲でたびたび使用したり、セイコーの3000万円以上する最高級時計に搭載されたアラーム機能に明珍氏が打った鉄を採用するほどです。


そんな明珍火箸風鈴ですが、30万円以上する注文生産品などを除く、市販品は5000円~3万円まで全部で5種類あります。火箸の形、長さ、火箸の鉄を打つ回数などですべて音色が違います。

手作りで流通量が非常に少ないため、基本的には地元姫路のおみやげ屋やデパート、もしくは姫路市伊伝居にある工房の明珍火箸本舗などにしか置いておらず、ネットではヤフオクや楽天などで定価より高いプレミア価格で販売されているという状況なのですが、髙島屋オンラインストアでは定価販売されているので、そちらを中心におすすめの3つを紹介したいと思います。


1.明珍火箸風鈴 上



値段は7000円+税で、力強い感じの音色を奏でるのが特徴です。瓦釘型と呼ばれる四角い火箸とつくし型と呼ばれる丸い火箸を組み合わせたものになっています。

この一つ下の価格帯に「明珍火箸風鈴 並」というのが5000円+税であるのですが、あまり出回っていないようで、安めの明珍火箸風鈴を購入される方は、これを購入される方が多いです。ネット上では姫路のデパート、ヤマトヤシキのオンラインショップで取り扱いがあります。
ヤマトヤシキ: 明珍火箸風鈴 上


2.明珍火箸風鈴 上上



値段は12000円+税で、実店舗で複数の種類の火箸を聴き比べた方は、これを購入される方が一番多いようです。すべてつくし型と呼ばれる丸型の火箸で構成された風鈴で、余韻の残る澄んだ響きが特徴です。ネット上では髙島屋オンラインストアで取り扱いがあります。
髙島屋オンラインストア: 明珍火箸風鈴 上上


3.明珍火箸風鈴 特上



値段は18000円+税で、火箸はすべて丸型で構成。上や上上の火箸の長さが20cm前後なのに対し、特上は24cm程度と長い分、深い響きの音色になっているのが特徴です。ネット上では髙島屋オンラインストアで取り扱いがあります。
髙島屋オンラインストア: 明珍火箸風鈴 特上



以上、ネットでも取り扱いのあるおすすめの明珍火箸風鈴を3つご紹介しました。聴き比べてみて、同じ明珍火箸風鈴でもすべて音色が違うことにお気づきいただけたでしょうか?店舗で聴き比べた方と同様、この中だと私も上上の音色が一番好みかなと思いました。

姫路に行かれた際には、ぜひ探してみるとよいかと思います。また、神戸でも三宮そごうで取り扱いがあるので、姫路まで行けなかった方も、神戸で購入することができます。

ネットでは、楽天もアマゾンも主要どころはひと通り見たのですが、どのランクのものか詳細がわからないものが定価以上の値段で販売されているので、ネットで買うなら、一番人気の上上も含めて定価販売されている髙島屋オンラインストアで購入するのがおすすめです。

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